防災啓発サイト

地震のあと、
ガス爆発から身を守る

揺れが収まったあとに、命を分ける行動がある

2026年7月の令和8年熊本地震では、地震のあとに商業施設でガス漏れによる大規模な爆発が起き、多くの死傷者が出ました(原因は調査中)。地震そのものだけでなく、その「あと」に起きるガス爆発や火災で命を落とすことがあります。この事故で亡くなった方に哀悼の意を表するとともに、同じ悲劇を繰り返さないために、いま知っておきたい防災知識を、公式情報にもとづいて整理しました。

本サイトは公的機関・ガス会社の一般的な防災情報をまとめた啓発ページです。特定の事故の原因を断定するものではなく(原因は調査中)、特定の施設・企業を批判するものでもありません。実際の対応は契約中のガス会社・お住まいの自治体・消防の案内に従ってください。

なぜ、地震の「あと」にガス爆発が起きるのか

地震で配管やガス機器が損傷するとガスが漏れ、屋内に溜まっていきます。そこに電気スイッチの火花や静電気などの小さな着火源が加わると、爆発・火災に至ります。ここで大事なのがガスの「重さ」の違いです。

都市ガス

空気より軽い

天井付近に溜まる

上のほうに滞留するため、高い位置の換気が有効

LPガス(プロパン)

空気より重い

床付近に溜まる

低いところに滞留するため、床近くにこもりやすい

出典: 広島県LPガス協会/プロパンガス料金比較サイト

揺れが収まったら、この順番で

  1. 1

    まず、身の安全。火より先に自分の命

    昔は「地震だ、火を消せ」が標語でしたが、震度6程度の強い揺れでは、揺れている最中に火元へ近づくこと自体が危険です(落下物によるやけどの事例があります)。今は「揺れている間はまず身の安全(机の下などに隠れる)、火の始末は揺れが収まってから」が推奨されています。

    出典: 消防庁/イッツコム

  2. 2

    ガスのにおいがしたら、電気に触るな

    ガス臭いと感じたら火気厳禁。そして電灯・換気扇・コンセントなどの電気スイッチは、ON/OFFの瞬間に火花が出るため絶対に触らないこと。窓やドアを静かに開けて換気し、ガス栓・メーターの元栓を閉め、ガス会社に連絡します。ブレーカーの操作も火花が出るので、においがある間は避けます。

    出典: 東京ガスネットワーク/日本ガス協会

  3. 3

    避難するなら、ブレーカーを落とす

    家を離れて避難するときは、分電盤のブレーカーを落としてから出ます。停電から電気が復旧したときに、壊れた配線や倒れた電化製品から発火する「通電火災」を防ぐためです。

    出典: 内閣府防災

ガスメーター(マイコンメーター)の復帰方法

震度5相当以上の揺れを感知すると、ガスメーターが自動でガスを止めます。揺れが収まって安全を確認したら、自分で復帰できます。

  1. 1

    全てのガス機器を止める(器具の栓を閉じる)

  2. 2

    復帰ボタンのキャップを左に回して外す

  3. 3

    ボタンを奥までしっかり押して、手を離す

  4. 4

    約3分待つ(この間にガス漏れの有無を自動チェック。赤ランプ点滅中は使えない)

ガス臭いときは復帰操作をせず、すぐにガス会社へ連絡してください。復帰ボタンを押すのは、においがなく安全が確認できてからです。

出典: 日本ガス協会/東京ガスネットワーク/経済産業省

地震火災の主犯は、実は「電気」だった

大地震のあとに起きた火災の原因を調べると、その多くが電気に関係していました。

約6割

阪神・淡路大震災で、原因が判明した火災のうち電気が関係したもの(139件中85件)

約54%

東日本大震災で、原因が判明した火災のうち電気が関係したもの(108件中58件)

だから、避難時にブレーカーを落とすこと、そして揺れを感知して自動で電気を止める「感震ブレーカー」の設置が、地震火災を防ぐ大きな一手になります。

出典: 内閣府(首相官邸資料)/内閣府防災

いま、家で確認できること

出典

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